少林寺と武術!

【中国少林寺が武術のメッカになった理由】


中国の嵩山少林寺では、古くから武術を稽古している事で有名でございますね。
が、しかし。
仏教開祖のオシャカサマは、暴力を禁止されました。
ええ、そりゃーもう、もの凄いイキオイで。「ダメ、ぜったい」みたいな。←いや、あたしも見た訳じゃないんだけど。

だのに何故、仏教寺院の少林寺で武術が稽古・伝承されて来たのか?

伝説では、
達磨大師少林寺を訪ねたところ、坊さん達が座禅ばかりしていて身体が弱っていたので、気功体操を伝えた。それが後に武術として発展した」
のだとか。
…ウソっぽいわね。
武術が体操化する事はあっても、体操が武術化する事は考えにくいわ。
どーにも噓くさい。
この説、却下します。つか“達磨大師は架空の人物”ってのが現代じゃ常識。

はい、次の説。

仏道だけではなく武術も修業する事によって瞑想の境地を云々」
なるほど。その効果が武術の型にあるのはあたしも解る。
けど、武術を瞑想の手段に出来るようになるまでには、かなりの時間がかかる。
そんな事やってるより、最初から瞑想してろ。
この説もたぶん後付けの言い訳だわね。却下。

はい、次の説。

「時の政府に追われた人や、あらシッパイしちゃった💦ってな人達が姿を隠す為にあの山に逃げた。その中には武術家もいた」
うん。これが一番ありそうだわ。


多分ね、寺に知り合いがいたんだわ。
頼られたボーズも、知り合いだし、邪険には出来ない。
おお、義理って不自由ですわっ!

 
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『多分こうだったんじゃないか劇場・少林寺編』

 

どうぞ、ここに住んでもいいよ。あ、でもさ、出来るだけコッソリとね。
あ、出来ればさ、あんまり長期間じゃないと助かるん・・・あ、いやいや、
君の食べるモノぐらいは何とかするよ。うん。

 

 

…え? 知り合いも呼んで来ちゃったの???
いやぁ、それはやっぱり困るなぁ…だってさ、いや、うん、でも、しょーがないね。
やっぱりさ、助け合わなくちゃだもんね。うん、任せてよ。あはは、は。

 

 

 

え? あれ? 「コッソリ生活してね」って言ったのに、武術なんか練習してる。
あ、いや、参っちゃうなぁ・・・ばれたらどーするの。
え? あれ? あいつ、同時期に出家したAだ。
え、そっちにはBまでいるの?
…なに? 武術にハマっちゃった? え、そうなの? いつから?
もう2年にもなるっての? あ、そうなの? そうなんだ・・・ははは。は。

 
ってゆーか、どうも逃げ込んできた人達って増えてない? 増えてるよね?
・・・え?「気のせい」? あ、こっちの「気のせい」なのかぁ、そうかぁ。

 

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思想犯やら荒くれ者やら、怪しい奴等は噂を聞いてどんどん増えて、感化されるボーサンもいたりして、一大集団化。
色んなレベルの人、様々な流派の人、集まっちゃって、何だか武術の水準上がってる。


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え? 「李世民の反乱に手を貸す」の?
いや、それは流石にまずいんじゃない? なんか有ったらさ、いや、もしもばれたら焼き討ち!とか。
寺がなくなっちゃったりして…ははは、、え? あ、もう手勢は繰り出してんの?
あ、そうなの? え、やっちゃってんの? 
やっちゃったんなら、勝てりゃーいいんだけど…え、あ、あれ誰? ほら、なんか走って来た人。
え? 手下? 伝令って役割の人? そうなんだ。
なんかさ、かなり焦ってるんじゃない? まずいんじゃない? どうなの? どうなのよ?
…あ、大成功なの? あ、勝っちゃったの?
あ、そうなんだ。
え? 新しく将軍になった李さんが、寺になんかくれるの? どーして?
え?「尽力に対する表彰」? あ、そーなんだ。そうか、あ、そうなのね。

 

大成功かあ、そっかぁ、よかった。なんかさ、ちょっとチョーシに乗っちゃうよね。
…ボクも武術、ちょっとやってみようかなぁ。
すごいよね、もしもさ、「少林寺は武術の郷」、とか言われちゃったりしたら。
「少林武術ここにあり」とか、横断幕とか作る? 
これからはさ、民衆を救った少林武術としてさ、習いに来る人も結構いるよね。
寺に援助なんかされちゃったりしてさ、いきなりユーフクになっちゃったりとかしない?
なんかさ、伝説の出来上がり、ってヤツじゃない? ボクらってさ、歴史の凄い瞬間にいたりしない?

 

いいよね、少林武術!

 

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って調子にのっちゃった、
だーれも寺で武術を稽古する矛盾に気がつかない。気付いてはいけない。


ってのがホントのところ、なんじゃない?

恐れを知らぬ者。

道場のインスタグラムにこの写真を貼り、

「男の料理」という、料理下手には大変べんりな言葉がございますが、
男一人で真夜中に腹が減ったりしますと、時々どーしようもなくマズい物が出来上がったり致します」

と書いたら、それを読んだらしい友人(女性)から

「めろりんの料理を今度私にもご馳走して下さい」

というメールが届き、
そのチャレンジ精神溢れる勇気に、思わず

「君こそ真の勇者だ!」

と返信したのは、全て実話です。