刀と剣

10年前の津波で、私の車も流されたのですが、車中に幾つか重要なモノを入れておりました。
助手席の座席内が収納スペースになっていまして、その中に、寺に伝わる秘伝書(鑑定)のコピーや、書類を入れておりました。
家にあった原本は、流されてとうにありません。
もしや、車内のコピーは残っているのではないか?と考えました。伝書はコピーのみが頼りです。
しかし、車はどこに流されたのか、皆目見当もつきません。
そんなある明け方。夢うつつの時に、私の車が「小学校裏の墓地にある」というイメージを見ました。←全く別のお寺さんの墓地。
準備を整え、その場所に行ってみますと、ありました。
窓ガラスは全て割れ、タイヤは無くなり、バンパーも落ちていますが、一目で「俺の車だ!」と解りました。
椅子を開けると秘伝書も書類も・・・すっかり残っておりました。
しっかりした袋に入れておいたこともあり、中身はほぼ汚れておりませんでした。
生徒達と撮った写真も!
他にも、車内に幾許かの現金。
そして稽古用の刀と剣が残っておりました。よく流されなかったものです。この刀剣は今も道場で使っております。
その刀と剣が、写真の物。
錆びております。海水に浸かりましたから、錆びてますし、あちこちガタガタです。
けれど、まだ使えます。切れます(笑)。
これは安物(って言うな)なので道場に放置し、皆で使っております。
因みに中国武術では
片刃で反りのある物を『刀』、両刃で真っ直ぐな物を『剣』と呼び分けております。
 
写真の説明はありません。